業務をしっかりこなせるようになってきた頃に感じたのは、店舗で大切なのは一つひとつのオペレーションの正確さと速さなんだということです。ほんのわずかでも、どれだけ無駄な時間を削減できるか。たとえば右手で何かの作業をしている際に、左手で別の作業を行えば無駄な時間を削減できます。そういう細かな点でも、まず自分でやってみせて、そしてクルーの皆と話し合って改善していく。こういった改善の意識はやはり社員ならではのものがあると思います。 そうした業務改善をしていく上でも、大切にしているのはクルーに楽しく仕事をしてもらうことです。特に新人さんへの初期教育では、まずマニュアル通りの仕事がしっかりできるように、丁寧に仕事を教えます。少しでも不安を取り除くことで仕事へのモチベーションを向上させ、楽しく働いてもらうことを大切にしています。 私は高校卒業までの9年間、バレーボールに打ち込んできました。全国大会にも出場するような強豪チームで、上手な選手が大勢いる中で自分はどこで必要とされるだろうか、どうしたらチームの役に立てるのかを懸命に考えました。その頃の経験が現在マネジャーとしてクルーに接する際にも活きているように感じます。バレーボールは選手によって得意不得意があって、それぞれの個性をどう活かしていくかでチームの力が大きく変わります。なか卯での仕事も同じで、クルーの方によって得意不得意が異なります。その個性をどう伸ばしてあげて、あるいは苦手をどうサポートしてあげて、お店の状態を良くしていくかを一生懸命考えています。大変ではありますが、すごくやりがいのある仕事です。

現在はAMとして都内で6店舗を担当し、それぞれのお店の問題発見や改善、従業員教育・管理などに努めることが主な業務です。各店舗の接客、商品の提供スピード、製造オペレーション、衛生状態など、細かく見ていけばチェックすべき点はキリがありません。すべての店舗を同時に訪れることは不可能ですから、仮に私が店舗にいなかったとしても、同じ問題意識の下で一人ひとりのクルーがしっかり考えて動いてもらえるようにすることの重要性を実感しています。 私から一方的に「こうやって」と指導するだけでは指示待ちになってしまうので、目線を揃えながら互いに意見を出し合い、対話しながら考えていく。そんなコミュニケーションを取るようにして、従業員のレベル向上に取り組んでいます。もし私から見て店舗運営に問題点があれば、まず店舗の責任者であるSMに「1回、外からお客様として見てみよう」と声をかけます。そこでどうかなと考えてもらい、一緒に意見を出し合いながら、より良い改善方法について考えていきます。 お店を運営する上での目標は、全員がハッピーに楽しく働ける環境を実現することで、お客様にも気持ちよくお食事してもらえるお店をつくっていくことです。そのためにはSMだけではなく、担当全店舗のクルーのシフトも把握し、まめに会いに行くようにしてコミュニケーションを大切にしています。 今は仕事がすごく楽しいですね。お客様から良い意見を頂戴したり、「ごちそうさま」と言ってもらえたりするとうれしいです。もちろん売上が伸びれば、お客様の期待に応えられているのだなと実感できますし、もっともっと良いお店を増やして、お客様に喜んでもらいたいと思います。