竹内 幸司 竹内 幸司

職種紹介

私の挑戦

社員の意識をいかに高めるか
一人ひとりと
対話を重ねることで解決

竹内 幸司  KOJI TAKEUCHI

食品安全保証室 室長

体系的な
衛生管理の手法を実現

私がなか卯に入社した当時、もちろん衛生管理の仕組みはあったのですが、それが体系化されて実行部隊に落とし込まれているかといえば、そこまでではありませんでした。そこで前職で衛生管理の仕事をしていた知識を活かして、店舗はもちろん工場の衛生監査などさまざまな仕組みを構築し、社内に徹底していき、衛生講習会もスタートさせました。
その直後、日本中にまん延したのがノロウイルスです。今でこそ、そのリスクや対処法がよく知られているウイルスですが、当時はまだ認知度が低く、どこに原因があってどのような対処をすれば良いのかも手探りな状態。ノロウイルスは貝に寄生するウイルスなので、牡蠣とじ丼(当時販売していた)の提供が心配されました。そこで従業員全員に腸内検査を実施し、ウイルスの陰性を確認。私自身、朝は北海道、昼に東京、夜には京都など、日本中の店舗をまわって消毒スキームを徹底した結果、なか卯からウイルスが検出されることは一切ありませんでした。
その後2010年にノロウイルスが再流行した際には、グループ内の他社から「なか卯の衛生スキームを自社に広めたい」と言われるほどになったのです。雨降って地固まるではないですが、このときの危機感で、さらに社内の安全意識が高まった感覚はありましたね。

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中国でも日本でも、
工場でも店舗でも

私自身のキャリアは、その後、ゼンショーグループの取締役に請われて、中国の食材加工工場へと出向します。当時、人参のヘタなど異物混入が多く店舗からのクレームがあったこともあり、その対策を任されたのです。実践したことは、ルールをつくり、一人ひとりの工員と向き合ってルールに納得してもらうことでした。
帰国後は店舗の改装などを担当するメンテナンス課を経て、営業部へ。それまで会社のルールをつくる側の立場でしたけれど、ここではBMとして部下をまとめながら会社のルールを周知徹底していく立場です。数百人いる部下にどうやってルールの上で働いてもらうか。中国の工場でも店舗スタッフとのコミュニケーションでも鍵になったのは『対話』です。いつでも、一人ひとりの顔と名前をおぼえて、まめにコミュニケーションをはかり、業務の指示だけではなく自然と自分のことを話したくなるような環境をつくっていくように心がけていました。中には従業員の能力は高いのに収益が伸びていない店舗もあり、担当した際はやりがいがありそうだなと思いました。実際、その店舗では自分が担当しているあいだに売上を50%ほど伸ばすことができました。

中国でも日本でも、 工場でも店舗でも 中国でも日本でも、 工場でも店舗でも

成長には
成功体験が大切

私自身もそうですし、部下も皆そうですが、人が成長していくには「成功体験を積み上げること」が大切だと考えています。それがなければ人は成長していけません。上に立つ者は自分で抱え込まずに部下へ仕事を出す。そしてそれが上手くいくように、見守りながらピンチのときにはそれとなく支える。そうしたことを繰り返すうちに、それまでどこか頼りなかった若手も、他部署から「あいつがほしい」と言われるほどの人財に成長していくことができるのだと思います。
なか卯にはそんな風に人を育てる風土が備わっていると思います。スペシャリストとして専門性を高めながら、ジョブローテーションを繰り返して、店舗で身につけたスキルやコミュニケーション術を他の職務に活かし、そこで成長してまた営業の仕事で頑張る。当社は、そんな好循環を生み出せる環境なので、ぜひこれからなか卯で頑張る皆さんには、幅広い視野を持って仕事に取り組み、成長していってもらいたいと思っています。

成長には 成功体験が大切 成長には 成功体験が大切

これからの自分

まずは与えられた仕事をしっかり全うし、その質を向上させて役職に見合った責任を果たしていきたいなと思いますね。そしてもし機会があれば、また海外での仕事を体験してみたいですね。そこで会社の成長とともに、自分の成長もしっかり実現していきたいなと思います。

これからの自分