須田 壮一 須田 壮一

職種紹介

私の挑戦

常に新しい感覚にアンテナを張る
ビジネスの本質を知り、
広い視野でチャレンジを

須田 壮一   SOICHI SUDA

なか卯 取締役 兼 商品戦略部 部長

食材の購買から
商品戦略全般へ

中途入社ということでなか卯に転職した際、会社からは「バイヤーとして」ということだったのですが、店舗に勤めた経験のないまま働いても、なか卯のビジネスの本質を知ることができずに、すぐ壁にぶつかってしまうだろうと考え、私から「まずは店舗で働かせてほしい」とお願いしました。今の職位で言うBMまで営業部で過ごしたのですが、店舗ではどのように業務が行われていて、お客様はどんな風に召し上がってくれているのかを自分の感覚で実感でき、結果的にこのときの決断は間違っていなかったなと、そう感じています。
その後、新規事業担当を経て、購買課いわゆるバイヤーの仕事につきました。購買はただ食材を買って来ればよいという仕事ではありません。中長期的に商品戦略を把握して、年間のメニュー計画を踏まえた上で、どの食材をどのぐらいの価格と量で、どういう形で調達して、場合によってはどのメニューをどう販促していくかということまで考えなければなりません。そうした流れもあり、私は購買課から商品本部へと異動しました。食材の調達から最終的にメニューにしてお客様へ提供するまでをトータルに担当する、マスマーチャンダイジングを担うようになっていきました。

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先を見た提案と現状に
甘んじない姿勢

なか卯の主軸となる商品は言うまでもなく親子丼などの丼と京風うどんです。しかしお客様のニーズは多様化しており、そうした定番をしっかり守ることと同じぐらい、季節や流行を踏まえてお客様を楽しませる新メニューも大切になってきます。月に2回来店して定番商品を召し上がってくれるお客様がいたとしたら、どんな魅力をもってもう一度お越しいただくか。それを考えるのも商品戦略の大切な役割です。 商品開発を担当するようになった2005年当時、まだ創作うどんを出そうという雰囲気のない中、上司や先輩の力を借りながら「冷やし坦々うどん」を社内でプレゼンしたのをよく覚えています。社内的には冒険しなくてもいいのではないかという空気もありましたが、「創作うどんは今後、必ず武器になる」という強い思いから粘り強く提案を重ね、最終的に商品化。今では発売17年、毎年恒例のロングヒット商品となりました。ただし、どの商品も一度完成したらそれでずっと手を入れないということではありません。去年のベストを「それで完成」としてしまうと、必ず衰退していってしまいます。辛味や旨味、ごまの風味、甘みなど、最適なバランスをどのように調整するのか。食材の高騰にどう対処するか、あるいは販売価格は適当なのか。もちろん世間の流行トレンドも変化しますから、考えて、より良くするポイントは数多くあります。また逆に、思うように売れなかった商品を早めに手仕舞いすることだってあります。その際も「ダメだったか」で終わらせずに、なんで売れなかったのか。価格なのか、味なのか。しっかりと原因を分析して次に向けての変化のタネとしていくことが大切です。

先を見た提案と現状に 甘んじない姿勢 先を見た提案と現状に 甘んじない姿勢

20代の新しい感性で
商品開発を

これから、よりお客様の嗜好に即した商品を提供していくには、私が重ねてきたような経験だけでは足りない時代がやってきていると感じています。たとえばSNSが発達した今、デジタルネイティブのお客様が増えています。そうした方々に対して、私世代が「ああだ、こうだ」と言っても話にもなりません。そうではなく、新しい感覚を持った人たちが中心にならないと20年前の状態に逆戻りしてしまいます。もちろんビジネスに携わっていく上では経験も大切ですし、社会に出て学ぶこと、あるいはさまざまなトレンドに関心をもっていることも大切です。そうした姿勢を持ちながら、まずは店舗運営をしっかりと学び、20代の感性を活かして活躍できる、そんな人にこれからのなか卯の商品開発を担っていってもらいたいと思っています。

20代の新しい感性で 商品開発を 20代の新しい感性で 商品開発を

これからの自分

柔軟な考え方や味、メニュー、トレンドに敏感に対応できるように常にアンテナを張っています。もちろん今までの経験も大切にしていますが、固定概念にとらわれたり、新しいトレンドを否定することは退化を意味します。常に変化に対応していきたいですね。

これからの自分